ブランドに疎い人でもロレックスの時計くらいはわかるものだ。世界中がロレックスの名前を知っているのはなぜなのだろう。そのわけは巧みな広告戦略にあった。ロレックスは実用的な時計として生まれた。懐中時計が主流の20世紀初めのことである。その後、次々と機能面を前面に押し出した広告を始める。パイロットのイエーガーが世界初の音速飛行実現。イギリス登山隊のエベレスト初登頂。イギリス探検隊、サハラ砂漠横断。女性記者のドーバー海峡横断。アポロ計画で飛行士とともに宇宙へ。すべての場面にロレックスがあった。過酷な環境での防水性や防塵性が証明された。冒険や挑戦に運命を共にした時計。憧れとともにその名は世に知られることになる。冒険者を広告塔に使うという当時としては画期的な方法が現在のロレックスの地位を築き上げたのである。