投資需要が落ち込む場合には、投資乗数過程を通じて実質国民所得が減少し、物価もある程度下落する。実質国民所得が減少すれば、取引も減少するから、取引の決済手段である貨幣に対する需要も減少する。このとき、マネーサプライを一定に保つような金融政策を採用していれば、貨幣需要が減少するため、名目金利の低下が生じる。この場合、物価の変化に関する期待に大きな変化がなければ、期待実質金利も低下する。この期待実質金利の低下によって、投資需要の落ち込みに歯止めをかけることができる。その結果、実質国民所得の低下にも歯止めがかかる。すなわち、マネーサプライを一定に保っていると、自動的に期待実質金利の低下が生じ、それが投資需要と実質国民所得の低下に歯止めをかけるので、深刻な景気後退を避けることができるのである。
健康食品・サプリメントの有効性や安全性に関して消費者にはわからないことがたくさんあります。各社においては自社製品の売り込みだけでなく、消費者の疑問・質問・苦情等に適切に対処できる部署や担当者を設置するなどして、いつでも消費者に対応できる体制をつくり、わかりやすい説明をしていただきたいと思っています。これから健康食品・サプリメントが表舞台に立ち、多くの消費者の信頼のもとに、有効かつ手軽に使用できるようになるためには、医薬品との区分を明確にした独自の分野を切り開き、人々の健康の維持・増進や軽い諸症状の改善などに本当に役立つことを実感してもらう製品を製造し、販売していくことです。また、消費者においては、健康の維持・増進は日常の食生活を充実させることが基本であることを忘れないでください。現代は「飽食時代における栄養失調の時代」ともいわれています。偏食や加齢に伴う栄養補給など、あくまで健康食品・サプリメントは栄養素の補助を目的として使用すべきことを申し上げます。
かつての葬送の風景とは、こうであった。宵闇に家族、親族、そして隣近所の人たちが数十名列をつくる。最初に先導役が提灯を下げ、ある者は旗を掲げ、僧侶と位牌を手にした喪主が立ち、その後を柩を載せたリヤカーを牽き、柩の上には紙製の天蓋(仏像や棺の上にかざす絹で張った傘)を掲げる。柩の後ろには、遺族の女性は白い布を被って供物やシカバナ(葬儀に用いる造花)を手に続き、その後ろにその他の親族らが続いた。「野辺の送り」といわれた葬列は、自宅から徒歩で墓のある寺まで行き、そこで僧侶による読経、引導を受けた後、墓地に向かい、あらかじめ地域の人によって深く掘られた穴に埋葬された。誰が先導するか、あるいは葬列の順序、誰が何を手にするか、ということは地域によって異なっていて、それぞれで定められていた。また、柩は輿に載せられ、男たちに担がれて運ばれたりもした。小さな葬列は数人によって、大きな葬儀はときには一〇〇人を超える大人数で行われたりした。